土木学会四国支部徳島地区行事
「第1回技術講習会」のご案内
数理モデルと地盤の問題:その適用性と限界
講演内容
コンピュータの発達により数値解析が高度化している.地盤の分野でも有限要素法を代表とする数値解析手法が幅広く利用され,現象の理解ばかりでなく,性能設計への応用も試みられている.これらの数理モデルと数値解析は,弾性と塑性限界を中心とする古典的土質力学体系を補完するものとして期待されている.しかし,これらのモデルは万能の神ではない.破壊現象を厳密に追跡することはできないし,境界条件や初期条件,さらに地盤の条件を誤って入力すれば,出てくる答えは当然,実際現象と異なったものとなる.構成モデルや数値解析を利用する上では,人との付き合いと同じで「その良い所は利用し,悪い所は触れないようにする」という思いやりが大切である.
講演では,以下のことをできる限りわかりやすくお話する.
・土質力学の古典的体系について:その賢さと限界
・数理モデル(構成モデル+数値解析)の成立について:特に多相問題について・数理モデルは,どこまで発達し,どんなところに応用されているか
・構成モデルはどこまで表現できるか
・数値解析はどこまで現象を表現できるか?
・設計体系へ応用する際の問題点
● 講師:飛田善雄(東北学院大学工学部 教授)
● 日時:平成16年10月15日(金)15:00〜17:00
● 応募締切り:10月8日(金)
● 場所:徳島大学工学部 共通講義棟(K棟) K407教室(徳島大学工学部内)
〒770-8506 徳島市南常三島町2-1
● 定員:80名程度
● 参加費:1000円(当日払い)
● 申し込み方法
参加希望者は,氏名,所属,Eメール,電話番号,ファックス番号を明記のうえ,下記宛EメールかFAXでお申し込みください(なるべくEメールをご利用ください).
Eメールでお申込の場合は,「件名」を「第1回技術講習会参加申込」としてください.
<申込先> 鈴木 壽(徳島大学工学部建設工学科地盤工学研究室)宛
Email suzuki@ce.tokushima-u.ac.jp FAX 088-656-7347