講演内容
わが国でも、近い将来(2006年度予定)月面へ着陸船をおろし、さらに小型の月面探査車(ローバー)を用いて各種月面調査を行うというプロジェクトが進行中である。このプロジェクトにおいては着実な月面ローバーの運用が重要であり、これに関して様々な検討が加えられている。月面ローバーの走行性および作業性の検討もその一つであり、これらの検討において地盤工学・ジオメカトロニクスの果たす役割は大きい。
ジオメカトロニクスとは、メカトロニクスと地盤工学(ジオメカニクス)を融合させた新しい研究・技術分野を意味する用語である。ジオメカトロニクスでは、土や岩といった地盤材料を作業対象とする機械が地盤特性を自動的に評価し、地盤と機械系との相互作用に関する知見をベースにその地盤に最適な作業を行うための制御システムの開発を目指している。
月面は、高真空、低重力、高温時と低温時の極端な温度差、細かくて複雑な形状の表土(レゴリスと呼ばれる)など、多くの点で地球上とは異なった環境下にあり、伝統的な地盤工学にとっても興味深い研究課題が多く存在している。
参加希望者は,氏名,所属,Eメール,電話番号,ファックス番号を明記のうえ,下記宛EメールかFAXでお申し込みください(なるべくEメールをご利用ください).
Eメールでお申込の場合は,「件名」を「第1回技術講習会参加申込」としてください.<申込先>
鈴木 壽(徳島大学工学部建設工学科地盤工学研究室)宛
Email suzuki@ce.tokushima-u.ac.jp FAX 088-656-7347