社会基盤デザインコースで何が学べるのか?


そもそも社会基盤デザイン工学とは?

社会基盤デザイン工学とは、英語で“Civil Engineering”といい、直訳すると「市民社会の工学」となります。その役割は大きく以下の二つとなります。

・活発な産業・経済活動を支える社会基盤の整備

・人々が安全で快適に暮らせる地域環境の整備

もう少し具体的に説明します。みなさんは、普段の生活で使用している、水道、ガス、電気や電話 がない生活を考えられますか?今では当たり前のことが、
100年ほど前、20世紀初頭の日本では、ないのが当たり前だったのです。もちろん、新幹線、高速道路、地下鉄や空港などもありませんでした。 これらの近代的な生活環境や社会基盤を実現させてきたのが社会基盤デザイン工学です。

 また、みなさんは、日本が世界中でも特に厳しい自然環境条件の中にあることを知っていますか?台風、地震、大雪や渇水などの災害が起こりやすく、世界でも極めて危険な地域のひとつです。一方で日本は、四季の変化に富み、自然が豊かで生物の多様性があり、地域ごとに異なる風土や文化が存在しています。それらの地域の環境や生活をよりよくするため、防災や減災、都市やまちづくりの計画、自然環境保全や生態系の修復、景観の保全・修復をおこなうのも社会基盤デザイン工学の分野です。 

このように、社会基盤デザイン工学とは、人々が安全で安心して、豊かな生活をおくれるために必要な社会基盤整備と地域環境整備に関する技術を含んだ総合工学です。これからは、人間生活と自然環境の調和を図ること、市民社会での合意形成を重んじた新しい公共事業のありかたや持続可能な開発の方法が重要となり、社会基盤デザイン工学の役割は今後ますます重要になるといえます。
 
 本学科では、日本や世界に貢献できる技術研究はもとより、地域に貢献できる研究もおこなっています。徳島県は、自然豊かで多様性のある場所であり、そこで生活している方々の暮らしを支える技術として、研究成果が様々な形で活かされています。

本コースの教育が目指す方向


災害に関するヒアリング調査


緊急地震速報の利活用
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