平成20年11月(予定)に改正建築士法(以下,新・建築士受験資格と表記します)が施行され,建築士の受験資格の学歴要件が変更されました.

 

 具体的には,学歴要件が従来の「建築又は土木に関する課程を修めて卒業する」から,新しく「大臣の指定する建築に関する科目(指定科目)を修めて卒業する」に変更されました.

 新・建築士受験資格の対象となるのは,平成21年度以降の入学者で,平成20年度までに大学等に入学していれば従来の学歴要件で受験できます. 詳細は(財)建築技術教育普及センターホームページを参照して下さい.

 

 徳島大学工学部建設工学科では,前述の建築士受験資格の学歴要件の変更に対応して,次のようにカリキュラムを改訂しました.

 

・平成21年度からスタートする新カリキュラムでは,建設工学科の夜間主コースを,『建築と防災に関する技術者の育成』を目的として大幅に内容を改訂します.具体的には「建築製図」,「建築空間計画」,「建築設備工学」,「建築法規」等,建築士受験要件となる建築関連の指定科目を開講します.

・昼間コースは従来通り土木技術者の育成を目的としたカリキュラムですが、希望者は夜間(18:00〜21:10)に開講される建築士受験要件の指定科目を受講できます.

 

 これらの指定科目の単位を一定数以上修得し,学部卒業後,一定期間,建築に関する実務経験を積めば一級建築士の受験資格が得られます.建築に関する実務経験の期間は,修得単位数により異なりますが,2〜4年間です.木造建築士,二級建築士については,指定科目の単位を一定数以上修得して,学部を卒業すると受験資格が得られます.

 

 本学科の建築士受験資格に関する指定科目の確認結果は,以下のページで公開されていますのでご覧下さい.(平成21年1月5日付け)

 

 ●一級建築士試験 指定科目の確認結果((財)建築技術教育普及センター)

 ●徳島大学工学部建設工学科の指定科目の確認結果(pdf)